夏の部活動
2018.7.31~8.1 南足柄合宿 8.16 サマーフェスティバル 8.31 NOMA企画
私たち大船高校演劇部は毎年足柄の地で合宿を行い、そこで大会作品のプレ公演を打たせていただいています。
今年はそれに加えて、北千住にて行われた高校演劇サマーフェスティバルでの公演。そして前顧問のまさとる先生主催のNOMA企画にも出演させていただきました。
稽古に公演にと、リア充ならぬ”部活充”していた私達ですが、本業は”高校生”です。
夏休み後に大船高校の一大イベントである「六国祭(体育祭)」も控えていたこともあり、予行練習を終えて、砂だらけ汗まみれのままで本番の舞台に立ったこともありました。
そして今年の夏も、一瞬で過ぎ去っていきました。
ですがその一瞬の中にも「家族のレシピ」のピースが詰まっていたと私は思います。
そのピースを失くすことのないように、そしてそれらを組み合わせてひとつのパズルを作り上げるように、全員で地区大会まで駆け抜けていきたいと思います。
勿論私達は地区では止まれません。
その先まで走り続けて、ちょうど一年後国立劇場の舞台で、最後のピースをはめるのが目標です。
その時まで顔晴って(がんばって)いきます!
校内合宿
2018.7.21~7.23
夏休み初日、それは毎年恒例二泊三日の校内合宿の初日です。
初演まで時間のない中での合宿。この機会を生かすも殺すも自分次第、良いスタートを切るために全員が全力で挑みました。
しかし、合宿といっても年中無休の私達部員にとっては普段の部活と何ら変わりなく、もしあるとすれば、ただ家に帰るか帰らないかの違いだけなのです。(笑)
日頃から長い時間を共有している部員同士、勿論みんな思いやりがあり、仲も良いです。
ですが銭湯で同じ湯舟に浸かったり、布団を並べて少し夜更かして語ったり……そうすると意外にも、それまで気がつかなかったその人の一面を知ることができるのが、この合宿の楽しみの一つです。
そしてより絆の深まった仲間たちと、これから一つの作品を作っていけることが楽しみで仕方ありません。
これから、辛いこと悲しいこと。様々な壁に各々がぶつかります。でもどんなに高い壁でも、私たちならきっと超えられると、私は本気で信じています。
3年生にとっては、一昨年、昨年と夢を果たせなかった悔しさを晴らす最後のチャンス。
演劇部という名の家族と共に考え、悩んで、紡いでいく私たちのレシピで、来年の夏、国立劇場まで走り抜けていきたいです。
地区大会・県大会
2017.11.3~11.14
7月に大会作品「横濱ラプソディ」の台本初稿が配られた時から、作品の内容も台本の厚さも何倍にも膨れ上がったこの作品で、今年も例年通り地区大会に出場することになりました。
大会に向けて練習をしてきた4ヶ月間はあまりにも忙しかった。時々、急ぎすぎて自分がどうしてここにいるのかわからなくなったことも多々ありましたが、そんな時の私は、一瞬だけ全てを忘れて原点回帰をしていました。
入学当初に先輩方の公演を観て初めて「演劇」に触れたときの記憶。その時観た舞台上の登場人物や装置がキラキラと輝いていた記憶。……自分から未知の世界へと飛び込んでいった原点があるからこそ、今があることを思い出せる。そしてその一瞬、視野が少しだけ広がっている時に周りを見ると、必ず隣にいてくれる「仲間」の存在。そんな仲間たちと作り上げた「横濱ラプソディ」は、地区大会の中日である11月5日の朝一に公演を行いました。
結果は最優秀賞でした。
県大会へ駒を進めた私達は、今年こそ去年の雪辱を果たし全国大会へ行くため、そして何よりも観にきてくれたお客様により良いものを届けるために、県大会までの二週間、全力を尽くしました。
県大会でも最優秀賞をいただきました。しかし、上位2校に入れず関東大会に行くことは出来ませんでした。本当に悔しかった。悔しかったですが、不思議と私達の劇の一時間に、後悔はありませんでした。むしろ県大会の舞台で、役として生ききれたことが本当に楽しかったのです。
確かに関東大会、全国大会でもこの「横濱ラプソディ」を上演したかったですし、もっともっと多くのお客様にこの作品をと届けたかったですけれど、この作品を通して伝えたいこと、そして何より私達の「芝居への思い」が、お客様には伝わったと思うから、それをここから先の公演でも、もっと届けていけたらいいと思うのです。
私達2年生が、全員で全国大会に出場する夢はもう叶いません。でも来年こそは絶対にODCの劇を全国大会で上演したいので、引き続き全身全霊で引退まで駆け抜けていこうと思います。
小田原公演
2017.12.15~16
ODCは、毎年寒くなってきたこの時期に、相模舞台同盟さんという劇団さんとの合同公演を行っています。
相模舞台同盟、通称さがぶさんとは殺陣劇をエンターテイメントにしている劇団です。
さがぶさんにはODC出身の役者さんがたくさん所属していることもあり、お世話になる機会も多いのです。
さて、今回は大会作品の「横濱ラプソディ」と、一年生劇の「白鯨」の二作品を上演しました。
一日目は「白鯨」。今までも何度か公演は行ってきたものの、会館での公演は初めてでした。ある意味での初演です。やはり練習場とはだいぶ勝手も違うので、一年生はとても緊張していたようですが、結果は大成功。程よい緊張感の中で、各々が本番の舞台を満喫できました。楽しめて良かった!!
そして二日目は「横濱ラプソディ」。こちらも各々が納得のいく舞台になったのではないでしょうか。
この二作品は1月7日の定期公演が、最後の公演となります。それまでの期間は残り僅かではありますが、もっともっと高みを目指し、観て下さる全員に感動をお届けしたいと思います。
そしてそして、小田原公演の醍醐味といえば、終演後の「ライブ」!
このコーナーではさがぶさんとODCが交互に出し物を行いました。某アイドルのダンス完コピや、少し時代を感じるネタなど、ユニークな出し物が集結し、去年よりもより盛り上がったライブになったと思います。
そんなこんなで、あっという間に過ぎていった二日間の公演。大会の緊張感もたまらないですが、何にも囚われずのびのびと演技できるのも、やっぱりいいなあと改めて感じさせてもらった機会でした。
定期公演
2018.1.7
「横濱ラプソディ」「白鯨」の最後の公演。私達の半年間の全てが詰まった公演。
これが最後だという実感が湧いたのは、最初の「白鯨」の公演が始まった頃、自らの本番に備えて台本を読んでいた時でした。
この台本の登場人物として台詞を発し、そして役として生きられる最後のチャンスです。半年間の私のすべてをこの舞台に捧げようと思いました。
そして我に返った時には、カーテンコールの舞台に立っていました。終演後は大泣きする気満々でしたが、実際そんなことはなく、とてつもない達成感の中で私の「横濱ラプソディ」は幕を閉じました。
日常と化していた「横濱ラプソディ」「白鯨」の稽古も、スタッフワークも、何もかもが日常ではなくなってしまいました。部員はもちろん、家族にもたくさん迷惑をかけた半年間。たくさん悩んで悩んで、そして学んだ半年間。全てが私のかけがえのない宝物です。この経験を糧に、引退までの部活生活を駆け抜けていこうと思います。